(きかいてきたいきゅうせい)
2016.11.15日本ペレット協会の規格が改定されました。改訂規格について、随時、対応させていただきます。
20161115改定

平成23年3月に一般社団法人 日本木質ペレット協会から制定された「木質ぺレット品質規格 」により、機械的耐久性試験が新規に規定されました。
品質規格の原案には無かった項目ですが、意味合い的には粉化度と似ています。
耐久性試験機(右の写真)に入れ、規定の回転(機械的刺激)を加えた後の微粉の割合を調べます。
原案の粉化度の試験では袋に入れて規定の高さから落とすなどの作業で求められましたが、機械的耐久性は耐久性試験機が無いと測定できなくなりました。
測定方法が違う為、粉化度と数値を比較することはできません。相関はありますが換算することもできません。
新規格(20161115改定)では機械的耐久性はA,Bランクでは97.5%以上、Cランクでは96.5%以上と定められています。これは、回転により微粉になってしまう割合が2.5%未満と言う事です。因みに、微粉の基準となるふるいも変更になり3.15mmの丸穴板ふるいと決められました。
 
機械的耐久性は外力に対してペレットがどれだけ壊れにくいかの目安になります。一般には値が高いほうが良質と言えます。
機械的耐久性が低いと言うことは外力により壊れやすいと言うことで、保管、運搬、積み下ろしなどにより微粉ができてしまいます。
微粉は粉じんとなったり、搬送機のトラブルになったりして、有効に燃料として活用されないことがあるので少ないほうが良質です。 品質規格では1.0%以下と規定されています。
機械的耐久性の試験では元からある微粉をふるい落として、微粉のない状態から機械に投入し測定しますます。
所要量:500gを1対(2個)同時に測定しますので、合計1000g(1kg)を使用します。10kg程度の袋で送って頂く場合はそこから分取して測定することができます
木質ぺレット品質規格
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今回、新規に導入した機械的耐久性試験機をご紹介いたします。あまり、一般には見られない物かも知れませんので。
機械的耐久性試験機の写真です。後方にある2つの回転箱にペレットを入れて、500回、回転させます。
回転箱の中を覗いて見るとこんな感じです。攪拌する為に、板が取り付けてあります。同じ箱が1対(2つ)あります。
回転箱を取り外したところです。スチール製です。
1つの箱に500gの木質ペレットを入れ、2つの箱を同時に回転させます。
機械的耐久性試験のみのご依頼にも、対応させていただきます。
微粉、直径、長さ、かさ密度、水分(湿量基準含水率)、発熱量、灰分などの各測定も承ります。
木質ぺレット品質規格
  
では
木質ペレット以外にも、固形燃料(RDF,RPF)、高分子廃棄物等の発熱量測定、灰分測定等が可能です。高位発熱量、低位発熱量の算出、元素分析も可能。 お気軽にご連絡ください。 |
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